黄色が画面いっぱいの菜の花の写真撮りたいけど、どうしてかスカスカの写真になるんだよね
菜の花は満開なのにカメラで撮ってみたら、菜の花の黄色以外が目立つ写真になったりしますよね。
実は、視点を変えるだけでも一味違った菜の花の写真を撮れるんです。
初心者が上手に菜の花を撮れないのには主に3つの理由があります。
●一眼カメラを適切な設定に出来ていない
●カメラアングルが悪い
●主題の選び方が分からない
そこでこの記事では、一眼カメラ初心者でも菜の花を綺麗に撮影するために次の4つを解説します。
●菜の花撮影のために知っておきたい知識
●菜の花撮影のために必要な機材
●菜の花撮影のための一眼カメラ設定
●菜の花の撮り方
これを読めば、一味違う菜の花を撮影できるだけでなく、花撮影につながる基礎知識を得ることが出来ますよ。
菜の花とは

菜の花とは主にアブラナの花のことを言います。観賞用だけでなく、食用や油を撮るために栽培されてたりもします。
見ごろはおおよそ3月~4月です。
そんな菜の花の花言葉は、「明るさ」「快活」「小さな幸せ」などです。
撮影に必要な機材

結論からお伝えすると、撮影に必要な機材は以下の通りです。
●一眼カメラ
●レンズ
一眼カメラ
一眼カメラは「なんでもいい」です。花の撮影は、あらゆる種類のカメラでできます。
花撮影は、地面すれすれにカメラを配置する場合も多々あるので、チルト液晶や、バリアングル液晶(モニターを動かせれる)だと便利などありますが、、、
それより、レンズの方が重要です。
レンズ
レンズはどのような写真を撮りたいかによって使い分ける必要があります。菜の花の撮影に向いているレンズは以下の通りです。
●望遠レンズ
●単焦点レンズ
●広角レンズ
●マクロレンズ
望遠レンズ

望遠レンズは、遠くのものを大きく写すレンズです。そのため、遠くの被写体に対して使うことが多いですが、別の狙いで花撮影などに望遠レンズを用いることもあります。
別の狙い??
そうです。そしてその狙いとは、
望遠レンズの「圧縮効果」を用いる狙いです。
圧縮効果とは、被写体とその背景との距離が圧縮されたように写せる、望遠レンズの効果のことです。
要するに、望遠レンズで撮った写真は被写体と背景が近くにあるように見えるということです。
この効果を用いることで、花同士の距離を近く見せることが出来るので、花が密集しているように見せれます。
なので、望遠レンズを花撮影に用いる人は多いんですよ。
単焦点レンズ

単焦点レンズは、絞り値(f値)が小さいレンズが多いです。そのため、大きなボケを生み出し主題を明確にしやすいです。
「数輪の花を主題とする」「人物を主題とし菜の花畑を背景にする」など、主題が明確に決まっている時に使いたいレンズです。
しかし、ズームが出来ず限られた画角で構図を決める必要があります。
ズームが出来ないのは難しそう…
正直慣れるまでは難しいです。しかし単焦点レンズは他のレンズでは表現できない写真が撮れるので愛用する人も多く、慣れると単焦点レンズの醍醐味として楽しむことが出来ます。
広角レンズ

広角レンズは、広い画角を撮影できるレンズです。そのため、風景などの壮大さを表現しやすいです。
また、人間の視界より広い範囲まで撮影できるので、被写体と撮影者が近い場合にも効果的なレンズです。
菜の花畑を撮りに行くのであればぜひ持っておきたいレンズです。
マクロレンズ
マクロレンズは、他のレンズではピントが合わないような近接撮影が可能なレンズです。そのため、小さな被写体でも画面いっぱいに撮影できます。
植物や昆虫などの撮影では鉄板と言われるほどのレンズですが、超特化型レンズなので初心者で持っている人は少ない印象です。
一眼カメラの設定方法

撮影時、設定するのは以下の通りです。
●撮影モード
●絞り
●露光補正
撮影モード
撮影モードは絞り優先モード(A、Av)で撮影します。
絞り(f値)を手動で設定し、それに合わせてISO感度とシャッタースピードが自動で設定されるモードです。
ボケ感を自分で調整することができます。
写真の明るさは
ISO感度 × 絞り × シャッタースピード
で決まります。それぞれ、
ISO感度を大きくすると明るく
絞りを小さくすると明るく
シャッタースピードを遅くすると明るくなります。
絞り
絞りは、背景をボケさせたいほど小さく設定しましょう。
絞りは、小さくするほど背景がぼけ、大きくするほど全体にピントが合います。
例)左のような写真を撮りたいなら~f4、右のような写真を撮りたいならf8前後です。


露光補正
露光補正は写真を明るくしたり暗くしたりするための機能です。
真ん中の写真を基準として、左はマイナス補正(暗く)、右はプラス補正(明るく)したものです。



自分の好みと状況で使い分けて下さい!ちなみに筆者はプラス補正をして、淡い写真にするのが好みです。
カメラアングル
カメラアングルは主に以下の3つです
●ハイアングル
●水平アングル
●ローアングル
ハイアングル

ハイアングルは、被写体を上から見下ろして撮影する角度です。
菜の花畑を撮るときはこの角度がお勧めです!
ハイアングルで撮ることで、菜の花の黄色い花が密集しているように撮影することが出来るので、一面黄色の写真が撮れます。
水平アングル

水平アングルは、被写体に対して水平に撮影する角度です。
被写体目線の写真が撮れるアングルです。とてもシンプルなアングルで、構図などを工夫しなければ、ありきたりな写真になる恐れがあります。
水平アングルで撮るときは、「主題を明確にする」「構図を意識する」など工夫しましょう。
ローアングル

ローアングルは、被写体を下から見上げて撮影する角度です。
ローアングルからとることで、花々が空に向かっていく躍動感や、花びら一枚一枚の繊細な姿を写せます。
普段見上げることのないものを見上げて撮ることによって、普段とは違った特別な写真になります。
主題ごとの撮り方
主題の決め方は何通りもありますが、今回は以下の3つを紹介します。
●背の高い菜の花
●形のきれいな菜の花
●菜の花畑全体
主題:背の高い菜の花

STEP1:背の高い花を主題にする
STEP2:水平/ローアングルで構える
STEP3:主題は後ろの花と被らないようにする
STEP4:手前の花を入れ前ボケを作る
STEP5:撮影する
目線を下げることで、「空の青と菜の花の黄色の対比」と「菜の花が活力をもって伸びている姿」を表現できます。
ピントがAF(オートフォーカス)で合いずらい場合は、MF(マニュアルフォーカス)で主題に合わせましょう。
主題:形のきれいな菜の花

STEP1:近くの形の整った花を主題にする
STEP2:花の中心にピントを合わせる
STEP3:撮影する
天気が悪く、青空が見えない時にも活躍する撮り方です。
この主題も同じく、ピントがAF(オートフォーカス)で合いずらい場合は、MF(マニュアルフォーカス)で主題に合わせましょう。
主題:菜の花畑

STEP1:菜の花畑の斜面部分を主題にする
STEP2:写真内に無駄なモノが入らない限界まで画角を広く撮る
STEP3:撮影する
斜面を撮ることで、多くの菜の花を写真に入れることが出来ます。
広範囲のものを主題にするときは、主題以外のものを出来る限り少なくしましょう。
主題以外のものが多く入るとどれが主題か分かりずらくなってしまします。
まとめ

今回の記事では、「一眼カメラ完全初心者でも菜の花を簡単に撮る方法」について解説しました。
●望遠レンズ
●単焦点レンズ
●広角レンズ
●マクロレンズ
マクロレンズは、中・上級者向け
設定する箇所は3つ
●撮影モード
●絞り
●露光補正
●ハイアングル
●水平アングル
●ローアングル
水平アングルは工夫が必要
●背の高い菜の花
●形のきれいな菜の花
●菜の花畑
ここまで、簡単な撮り方について説明してきましたが、それでもどうしても上手く撮れないという人はカメラ講座を受講すれば早く上達できると思います。
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カメラで撮った写真は記録だけでなく、その場の雰囲気など全てを切り抜いた思い出になります。どんどん上達して最高の思い出を作りましょう。
以上、ありがとうございました。
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