神秘的なピンクムーンを撮って、携帯の待ち受けにしたいけど、月を撮るのって難しいんだよね…
私も初心者の頃、ピンクムーンを撮りましたがただの丸い光になってしまいました。
実は一眼カメラ初心者の多くは、カメラの熟練度だけでなく必要な知識や機材がありません。
初心者がピンクムーンをきれいに撮れないのには主に3つの理由があります。
●一眼カメラを適切な設定に出来ていない
●必要な機材を持っていない
そこでこの記事では、一眼カメラ初心者でもピンクムーンを綺麗に撮影するために次の3つを解説します。
●ピンクムーン撮影のために知っておきたい知識
●ピンクムーン撮影のために必要な機材
●ピンクムーン撮影のための一眼カメラ設定
これを読めば、きれいにピンクムーンを撮影できるようになるだけでなく、星空撮影につながる基礎知識を得ることが出来ますよ。
知識や機材無しでピンクムーンを綺麗にと撮るのはとても難しいです。両方を手に入れ練習を重ねることで最高の写真を撮りましょう!
ピンクムーンの基礎

ピンクムーンとは
ピンクムーンとは「4月の満月」のことを言い、日本語では「桃色月」とも言われます。
名前の由来は月がピンク色になるからではなく、北アメリカではこの時期、芝桜などのピンク色の花が一面に咲くからとされています。
月がピンク色になるんじゃないの!?じゃあ、ただの満月じゃん!
そうです、ただの満月です。もちろん条件によっては色づいて見えることもありますが…
しかし!ピンクムーンには「恋愛運」「結婚運」を上げる力があるとされています!
ピンクムーンをスマホやPCの待ち受けにすることで変化があるかもしれません。
2023年のピンクムーンはいつ?
2023年のピンクムーンは、4月6日です。
東京の月の出は18時13分、月の入りは5時22分となっており、天気次第では一晩中見ることが出来ます。
見える方向としては、東の空から昇り南の空を通り、西の空に沈みます。
撮影の際は時間に応じて方向を変えましょう。
撮影に必要な機材

結論からお伝えすると、撮影に必要な機材は以下の通りです。
●一眼カメラ
●望遠レンズ
●三脚
●レリーズ
一眼カメラ
一眼カメラは必要です。スマホでも撮れないことはないですが、月の模様まで撮るのはほぼ不可能です。
実際に撮ってみると分かりますが、スマホで月を撮影すると小さい光る丸になります。
一眼カメラが必要なのは分かったけど、どの一眼カメラがいいの?
結論、「なんでもいい」です。
イメージセンサー(カメラに入ってきた光をデジタル変換するセンサー)が小さい方が望遠で月を狙いやすくはありますが、それによって月が撮れるかどうかは変わりません。
それより、レンズの方が重要です。
望遠レンズ
望遠レンズは必要です。どの望遠レンズで撮影するかによってどのくらいの大きさの月が撮影できるか決まります。
写真いっぱいの月を撮影するなら焦点距離(撮影範囲。レンズに書いてある○○mm)1000mm以上が必要ですが、300mmあれば十分撮影できます。
焦点距離別撮影した時の目安は以下の通りです。

三脚
三脚は出来る限り持っておきたいです。望遠での撮影はブレやすくなるので三脚でしっかりと固定すると簡単に撮影できます。
出来る限り?なくてもいいの??
結論、なくても撮影できます。
ない場合は、周囲の物を使って固定する。または、脇をしっかりしめてカメラを固定することでブレなく撮影できます。
しかし、三脚無しでの撮影は難易度がとても高いです。
周囲に理想の位置で固定できる物はめったにないですし、脇をしめての撮影方法はかなりの練習が必要です。
また、星撮影をするのであれば三脚が必要となるので持っておいて損はないと思います。
レリーズ
レリーズは、余裕があれば持っておきたいです。レリーズを使うことで、カメラに触れずにシャッターが切れるのでブレを防止できます。
今度こそ、なくてもいいの??
なくても撮影できます。
三脚のように、なければ制約や技術が必要になるものではありません。なければ撮影時、ひと手間必要です。手間なく撮影したいのであれば必要です。
ない場合は、タイマー機能やwifi経由のカメラアプリを使用することでブレない撮影が出来ます。
一眼カメラの設定方法

撮影時、設定するのは以下の通りです。
●撮影モード
●ISO感度
●絞り
●シャッタースピード
●ホワイトバランス
●ピント
設定すること多すぎる…
そんなに気負わなくて大丈夫です!具体的な設定内容も解説しているので、この記事を見ながら実際に設定してみましょう。
撮影モード
撮影モードはマニュアルモード(M)で撮影します。
やり方さえわかればマニュアルモードモードの撮影も簡単です。怖がらず挑戦しましょう!
ISO感度
ISO感度は、三脚がある場合は100、ない場合は~400で設定しましょう。
ISO感度は小さいほどノイズ(写真のざらざら)が少なく、よりきれいな写真が撮れます。
しかし、ISO感度を小さくするとシャッタースピードを遅くする必要があるのでブレの原因となります。
ブレの心配がない三脚を使う場合は100、ブレの心配がある手持ち撮影をする場合は状況に合わせて100,200,400と使い分けましょう。
写真の明るさは
ISO感度 × 絞り × シャッタースピード
で決まります。それぞれ、
ISO感度を大きくすると明るく
絞りを小さくすると明るく
シャッタースピードを遅くすると明るくなります。
絞り
絞りは、f8に設定しましょう。
絞りは、小さくするほど背景がぼけ、大きくするほど全体にピントが合います。
しかし、ただ絞りを大きくすれば明瞭な写真になるというわけでなく、レンズの画質が一番良くなるのはf8前後になります。
f8で全体に十分ピントが合うので、風景などの全体にピントを合わせる写真はf8前後にしておけば間違いないです。
シャッタースピード
シャッタースピードは~1/250に設定しましょう。
ここは状況によって変わってきます。1/250で暗かった場合はシャッタースピードをどんどん遅くして最適なシャッタースピードを見つけましょう。
手持ち撮影の場合、シャッタースピードを遅くしすぎるとブレの原因につながります。シャッタースピードを遅くして写真がブレてしまった場合はISO感度を大きくしましょう。
ホワイトバランス
ホワイトバランスを変えると写真の色合いを変えれます。
自分の好みに合わせて変えましょう。ちなみに筆者は黄色っぽく映る「日陰」が好きです。
ホワイトバランスのイメージは以下の通りです。

ピント
ピントはマニュアルで合わせましょう。
ピントはまずは無限遠にしておき、そこから距離を少しずつ近づけ、月の輪郭が一番シャープになるところを見つけましょう。
まとめ

今回の記事では、「一眼カメラ完全初心者でもピンクムーンを簡単に撮る方法」について解説しました。
●ピンクムーンはピンク色の月ではなく、4月の満月
●2023年は4月6日に観測できる
必要な機材は4つ(絶対必要なものは2つ)
●一眼カメラ
●望遠レンズ
●三脚
●レリーズ
設定する箇所は6つ
●撮影モード
●ISO感度
●絞り
●シャッタースピード
●ホワイトバランス
●ピント
ここまで、簡単な撮り方について説明してきましたが、それでもどうしても上手く撮れないという人はカメラ講座を受講すれば早く上達できると思います。
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カメラで撮った写真は記録だけでなく、その場の雰囲気など全てを切り抜いた思い出になります。どんどん上達して最高の思い出を作りましょう。
以上、ありがとうございました。
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